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翻訳会社への発注ノウハウ-保存版

5つのチェックポイント

その1.翻訳会社に渡すモノ、伝えるコト

1.原稿(前半)

なにはなくとも翻訳元の原稿を渡さなければなりません。原稿を手渡す前にはザッとでいいので一通り読んでみましょう。そして固有名詞がある場合には、それらをどうするのか、ぜひはじめにはっきりとさせておきましょう。

一口に固有名詞といっても、社内の人にしかわからない人名や肩書きもあれば、調べれば調べがつくだろう法令名や機関名などもあります。また、定訳があるかどうかさえ不明のたとえば研究レポートのタイトルや著者名、シンポジウムの名前などもあるでしょう。

これらについて、なにをこちらで調べてあげて、なにを調べてもらうか、きちんと分けて、きちんと決めておくことが重要です。面倒に思って軽々に「固有名詞はこちらで入れますから結構です」なんて言ってしまっていたらあとで一苦労することになります。

そのわけ方ですが、調べればわかる固有名詞の定訳の調査については、翻訳会社に任せてよいと思います。それらは翻訳者や翻訳会社の仕事の内であり、求められる能力です。

調べればわかる固有名詞とは、地名や、法令、公的機関、有名人、有名企業の名称などです。とくに指示しなくてもたいていは調べてくれるはずですが、そのことを明確にしておくべきです。

なぜなら、調べきれなかった、または調べなかったことばについて、翻訳者や翻訳会社側からコメントを得られるわけでなく、何気なく上手に訳されて納められると、その後確認が必要であるにもかかわらずその箇所に気付かないかもしれず、困りますね。

一方で社内の人名や肩書き、部署名などについては、翻訳者や翻訳会社はせいぜい御社のホームページを見ることができる程度ですから、きちんと情報提供するようにしましょう。また、所属する所属団体の名称など、あなたのほうが調べがつきやすい場合はできれば教えてあげましょう。

なによりも、このように「なにを」「どこまで」「どちらが」と責任分担を明確にしておくことは、「そのようなことにまでちゃんと注目していますよ」ということを翻訳会社に対して示すことになりますので、翻訳会社での厳しい確認作業を促進する効果があります。

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5つのチェックポイント 目次
その1. 翻訳会社に渡すモノ、伝えるコト 1.原稿(前) 2.原稿(後) 3.参考資料、文体
その2. 納品形態(予定)  (予定)
その3. 賢い納期の決め方&伝え方(予定)  (予定)
その4. レイアウトやデータ形式を決める(予定)  (予定)
その5. 料金についてはここを押さえる(予定)  (予定)